ささぶろう

ゴミ箱

算数が出来ない人が居る話

「25分で、ある作業が90個出来ました。このペースを保つとすると1時間で作業が何個出来るでしょう?」

分かりますか。
ちょっと自分で考えてみてください。



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念の為正答例を挙げます。
60÷25=2.4で、作業にかける時間は2.4倍
ペースは一定なので当然、個数は時間に比例して90×2.4=216(個) が模範解答です。

で、まあ紙とペン或いは電卓があれば上の答えが出せる人が大半だと信じて話すんですけど、ぶっちゃけこの問題って実生活で急に聞かれたりしたら困りますよね、僕も同じです。
60÷25って少数か分数になるし、1分辺りの作業効率を求めても結局90÷25で、少数か分数が出てきます。
なので、別にこれを暗算で出来ないから馬鹿だとか言いたいんじゃない。
「実際急にこんな計算を職場で上司に問われたらどう答えるか?」ということをちょっと考えてみてほしい。

1. 普通に暗算で計算して…「216個です。」
←これはまあ計算早いね凄いねってなる、少なくとも大卒

2. (25分で90個ってことは、まあ60分でそれの2倍以上は出来るな…)「200個くらいですかね。」
←僕は多分これ。場面にもよるけど咄嗟に自然な流れで返答しなきゃいけない場合、概算で話を繋げるのが無難かなあと思う

3. (25分で90…60分だから、え、計算むず、出来ん分からん) 「えー…ちょっと分かんないですね」
←こいつがヤバいという話をしたい。
これはもう算数が出来ないと言っていいレベルだと僕は思う。別に正確に答えを出せと言うんじゃないのに、勉強が苦手だった人間ほど何故かそこに拘りそして諦める。投げ出すということに抵抗がない。

4. (25分で90個だから…5分で18個か。てことは60分だから18×12で…216個ね) 「216個です。」

←前日良く寝たときの俺は多分こう(でありたい)。ちなみに18×12は(15+3)×(15-3)=225-9=216の流れで暗算した方が筆算考えるより楽だと思う。15の2乗暗記してないなら普通に筆算するか、やっぱり200くらいで誤魔化す流れになると思う。


何も二次関数や‪√‬をきちんと理解してないと社会でやっていけない、という話じゃない。でも、学生時代に二次関数や‪√‬で詰まった人間はきっと3だろうなと。
「60÷25なんか暗算ムズいだろ!」「急に言われたら誰でもこうなるだろ!」という反論はあるだろうが、論点はそこじゃない。
出された課題に対して、最大限自分に分かる範囲で答えようという意識や知能があれば、少なくとも「180個以上」という返しは出来るはずだ。それが出来ないレベルの人は悪いけど僕の就職先に居ないといいなあと思う。